tasukuの日常雑記

教育学部修士でありながらIT業界に就職を決めた大学院生。研究でpython、c#を触っています。このブログではプログラムや日々の生活で培ったことについて思うがままに記述します。

目的達成のためのシンプル思考

最近TAとして下の学年の手助けをしています。
具体的には実験データの解析のお手伝いです。
「教科書に書いてある通りに解析させればいいのでは?」と思う人もいると思います。
しかし、そんなに簡単ではありません!!!(本当に←)
この授業では学生たちが実験装置・実験方法を考えて行っているので、学生が設定した目的を達成した結果が出ているのかを確認するためにはどんな解析が一番いいかを一緒に考えています。
今回はTAを通して改めて考えたことを書いていきます。

深く考える

TAとして学生に相談をされました。
学生「tasukuさん。実験の解析これでいいですかね?」
見せられた紙には誤差計算の過程がびっしりと書かれていました。

(スゴいな!ここまで考えてるのか!)
僕「深く考えたね!」
学生「こうしないと誤差が出なくて…苦労しました!」
僕「じゃあ、誤差以外は計算ができてて結果は思った通りになったんやね!ひとまずよかったやん!!!」

学生「いえ概算すらしてないです!!!」
僕「???」

僕「学生君がやった実験の目的は何やったっけ?」
学生「作った装置を使ってドップラー効果が観測できるか確かめることです。」
僕「なら、実験結果からドップラー効果になっているか確認した方がいいんじゃない?」
学生「でも、解析方法をしっかり決めてからじゃないと計算ができないので、先にこっちをやります!」
僕「そうか、がんばれ!!!」

目的を達成するために

今回相談をされて思ったのは、彼の中で
目的を達成することではなく、誤差計算をすることが目的になってしまっている
ことです。

まさにゴールを見失った状態であると言えます。
僕が彼ならまず、
➀実験する
➁結果から実験が装置が適切に動作していたか確認
➂データが良いことを確認した上で深い解析
の流れで作業をします。
理由としては、
先に➂をやってしまうと実験のミスに気づかず、もう一度実験をすることになるからです!!!
今回の彼の場合では、実験器具も自作でした。
そのため、実験器具に不具合があるのなら早急に気づき、直す必要があります。
本当の目的に達するために、自分の作業が正しいことを確認しながらやるべきでしょう!

シンプルに考える

目的に到達するために、シンプルに考えることが必要です。
いきなり実験をして失敗した場合何が問題点なのか分かりません。
それを理解するため、「スモールステップ」小さいことの積み重ねが必要です。
例として勉強を取り上げます。
【スモールステップなし】
➀テストで高得点をとるため、難しい問題を解く。 ➁問題が難しいため時間がかかり、テスト範囲すべてを終わらせることができない。
➂難しい問題を解いた割には点数に結びつかない。

【スモールステップあり】
➀テストで高得点をとるため、自分がどの分野が苦手なのかを把握するため基礎問題を解く。
➁苦手分野が分かったので、解けるように何度も基礎問題を解く。
➂全分野で基礎問題が解けるようになったので、応用問題を解く。
➃基礎がしっかりしていて応用問題も解けるので、テストで高得点がとれる。

どうでしょう?
いきなり飛び抜けた考え方をしなくても少しずつ積み重ねていけば結果につながると思えるのではないでしょうか?

まとめ

○最初から凝ったことをしなくても良い!
○むしろ小さくてもいいのでやることが重要

皆さんも目的達成になにが必要なのかを分割して考えてみてください!
それでは!!!